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入手した経緯

こんにちは青空です。
この度、ガンショップ栄興さんのTwitterキャンペーンで当選し空気銃をいただきました。
「GAMO G-MAGNUM 1250 IGT MACH 1」 です。
高圧エアを充填するPCPではなく、スプリング(ガスピストン)を圧縮して弾を撃ちだす仕組みで、「スプリンガー」と言われるタイプです。
許可が下りて手元に来たので、僕なりのレビュー記事を書いていきます。

結論から言うと、使用する場面は選ぶものの、アリですよ。

外観と操作感について

第一印象は「大きい」ですね。
見た目の大きさと相応の重量は「軽快な取り回し」という訳にはいかないサイズ感です。
しかし、そのボディの作りは剛性感があり、サイクロンの軽いフワフワした感触よりもG-MAGNUMのカッチリした感触の方が安心感があります。
実際に挙銃した時の安定感もスッと落ち着く感じがするので、挙銃してしまえば、銃の大きさと重さは長所に変わります。

G-MAGNUMの外観の紹介写真

G-MAGNUM 外観
外観
G-MAGNUM 銃を折った姿
銃を折った姿
G-MAGNUM 比較
サイクロンとの比較
G-MAGNUM サイズ差
17㎝程長い

全長は率直に言って長いです。
この写真から全長120㎝級のサイズ感が伝わると良いんですけど。

G-MAGNUMの機能の紹介

RRR (Recoil Reducing Rail) Technology

スプリング式空気銃は反動が大きくてスコープを壊してしまう事もあるそう。
その対策としてG-MAGNUMには
「Recoil Reducing Rail」があります。
このマウントレールはなんと反動の99.9%!を減衰してくれるそうです。
詳しくはこの動画がわかりやすいです。

CAT (Custom Action Trigger) Technology

トリガーの感触を好みに合わせて調整できます。
僕はオリジナルに不満が無いのでそのまま使っていますが、あって損はない機能ですよね。
そのままのセッティングでも切れ味は良いトリガーですよ

詳しくはこちらの動画をどうぞ

コッキングについて

スプリング銃なので、撃つ前に銃身を折ってスプリングをコッキングする必要があります。
栄興さんのページにも記載がありますが、折るための力はそれなりに必要です。
僕もはじめは驚きましたが、慣れると5発を連射できる程度には軽く折れるようになりました。
男性なら慣れで乗り越えられるレベルなので大丈夫です。

デコッキング

デコッキングはできません。
強力なバネを使う為、指を挟む等のケガを予防する意図がありそうです。
運用方法としてデコッキングを多用するクセがある方は注意が必要です。

弾抜き

弾抜きは銃を折ると弾のお尻が見えるので、押し込めば可能かもしれません。
僕は試していません。

実射して思う事

毎回同じバネを同じ環境でコックするシステムのせいだと思うのですが、弾速が非常に安定しています。
16gr(1.03g)のペレットを使用した時の初速は
862 ・862・866・862・861 ft/s
18.13gr(1.175g)のペレットを使用した時の初速は
782・776・783・770・774 ft/s
弾速の安定性は全く問題ないですね。
実射の感覚としても、よく当たります。
大きい四角の外寸が約6cmなのでPCP程ではありませんが、カモのバイタルにはバッチリ当たりますね。

今回は150発程撃ってみたけど、この銃は楽しいです。
銃を折るギミックも新鮮だし、PCPと違って明確な反動があるから逃がし方次第で着弾もブレる。
個人の射撃技術を高めていく相棒には良い選択なんじゃないかな?
また、銃を折るだけで一発撃てるシンプルさも性能の一つです。
本体の他にサポートを必要としないこの銃にはPCPにはない「気軽さ」がある気がします。

G-MAGNUM まとめ

特徴の整理

この銃の特徴を整理しましょう。
① サイズが大きく重量も軽くない。
② 連射が遅い。
③ 必要な要素が銃単体で完結している。
④ 低価格である。
⑤ 精度はPCPには及ばないが充分な集弾。
⑥ 明確な反動がある。

狩猟の相棒として

これらの事を踏まえて猟野で獲物を獲る相棒として考えた場合はどうでしょうか?
正直なところ、僕が猟をする環境ではあまり向いてはいないようです。
僕のエアライフル猟のスタイルは市街地近郊の田園部でのドライブ猟になり、撃てるチャンスは日に数発。
撃つチャンスに恵まれない日もありますし、獲物との距離は40M~70Mになる時もあります。
その猟場でチャンスを生かすには①②はマイナス要素になります。
サイズが大きい事は車から降りて陣取るまでに逃げられてしまう事が増えるでしょう。
連射がしづらい事は初矢で仕留められなかった時の二の矢が遅くなる為、追い撃ちが難しくなります。
③は車を使うのでPCPだったとしても空気ボンベを積んでおけるので影響はありません。
獲物との遭遇率が低いので、仕留められない事が続くと、楽しい気持ちよりガッカリしてしまう事の方が増えてしまうと思います。
しかし、あなたの行く猟場が獲物との遭遇率が高く、1日に10回もチャンスがあるような環境だったり、獲物に30M程度まで近づく事が難しくない環境なんだとしたら、オススメです。
この銃で充分に楽しめると思いますし④と⑤とを比較しても④がプラス要素に働くでしょう。

静的射撃の相棒として

目先を変えて、射場で静的射撃を楽しむ為の相棒として考えてみた場合はどうでしょうか?
その場合はとても良い相棒になってくれると思います。
先にも述べましたが、射場での射撃はとても楽しい経験でした。
委託でワンホールになる精度こそありませんが、立射や座射の場合では本人の狙点の揺らぎもあります。
①②は射場で撃つなら問題にはならないでしょう。
③は射撃に必要な物が減る事で身軽になれるという事なので、単純に射台と車との往復を減らせますし、忘れ物や故障のリスクも減り撃つ事に集中できます。
僕は射場でPCPのチャージホースのゴムパッキンから空気漏れが発生してチャージできなくなり、それだけで射撃終了になった事があります。
④も大きなプラス要素になります。
銃本体に必要な費用が下がればその分練習にお金をかける事ができますから。
⑤⑥は近年のPCPには無いもので、装薬銃の射撃の練習にとても向いていると思います。

さいごに

近年のPCPは高額になってきていますから、新品なら40~60万円程になります。
銃本体とは別にスコープも別途必要になりますし、快適に撃つ為には300気圧の空気ボンベも必要になります。
中古で揃えても30万円程度はかかるでしょう。
その点、今回使用したセットなら銃本体とスコープとマウントリングまで合わせても128500円です。
入門しやすい点は間違いありません。
スナイパーのようにじっくりと点を狙って撃つスタイルよりも、気楽にパンパン撃っていくスタイルが向いている銃だと思いますし、その期待に銃も応えてくれるでしょう。
猟も射撃も色々試していきたい方にはすごくオススメできます。

また、PCPを持っている方のセカンドチョイスにもオススメできます。
あなたの射撃に対する視野を大きく広げてくれるでしょう。

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